有料道路に思う事
個人的な思いを書き込んでいます
普段から有料道路について色々考えます
有料道路のメリット、デメリット
有料道路が開通するたびに喜び近くであれば走行しに行きますが
最近有料道路が随分と多く感じてきました。
地図を見るとあちらこちらにあることがわかります
中には民間の有料道路があるので公的有料道路だけに絞って
考えて行きたいと思います
何故料金を取るのか?
有料道路は借金で建設しその利息及び償還終了までの管理費用を
利用車から料金を徴収することになっています。
償還終了すれば無料開放され通行料はその後一切取られません
ですから料金徴収は一定の期間に限られた特例的な措置であり
特例的に管理費用の徴収を認められた関門トンネルを除けば
暫定的な筈?なのです。
ところが現実はどうでしょう?
税金で有料道路を作る?
明らかにおかしいですね
そもそも国などの財源が限られているので整備を急ぐ道路整備の為に
借金をして道路を作り開通後利用車から料金を徴収して借金の返済に当て
この返済を償還と言い返済が終わると無料開放します
(関門トンネルは特例的に返済後も管理費徴収が認められています)
では何故税金で有料道路を作るかと言うと
建設費用の借金が膨大だと開通後利用車の負担が多くなる為
一般有料道路事業だけではなく一般公共事業として国や自治体が
道路の一部を建設します(財源は税金です)
一般有料道路事業費を抑える事により利用車の負担が減ります
(これを合併事業と言います)
負担を減らすと言うのは、あくまで負担があると言うこと
全国各地でこのような事業が行われていますが
税金で作る無料の道路、借金で作る有料道路に分けられないのでしょうか?
薄皮有料道路として説明します
逆転の発想
↑の欄に書いてある公共事業と一般有料道路事業の合併事業の場合
料金所を設けて徴収するのは公団の仕事として
管理面は国や地方公共団体で見る事は出来ないのでしょうか?
(税金で管理するという事)
これで管理費が無くなるのですから償還期限が短くなり
無料開放が早まるので利用車の理解も得られるのでは?
もちろん料金も安くなると思います
もし管理能力が無ければ道路公団に委託すれば良いだけでは?
少しややこしいかもしれませんがどうでしょう。
10年近くも前から
古い本を漁っていると高速道路を扱った記事が載っていました
その本で建設省道路局監理官の方が
「料金プール制はそのままにしても
できれば用地費位は利用者負担を外さないと料金が
高くなりすぎて将来に禍根を残すことになる」と発言されています
当時の総務庁も用地費位は国が負担すべきだで何もかも
利用者に押し付けるのは無理と言っていました。
一般有料道路と一般公共事業の合弁事業で建設が進められている
高規格道路もありますが殆どが一般国道の自動車専用道
日本道路公団が管理する高速道路には適用されていません
10年近くも前から高速道路が破綻すると警告を受けているにもかかわらず
何にも改善が見られません。
料金の値上げは最近行われていませんが
実は償還期限が知らないうちに2回延長されており
これは実質2割から3割の値上げに匹敵することです
日本人はあんまり不満に思っていても表面には出しません
まれに料金所のオジさんに一言くらい「高い」と言う人はいますが
国や公団に文句を言う人は余りいません、これを国や公団は
料金を適正に受け入れられていると都合よく受けとめています。
もし、利用者一人一人が抗議文などを国や公団に通行のたびに
送りつけたらどのように受けとめるでしょう?
今度は真剣に対策を考え実行するんでしょうか?。
無責任な陳情
国鉄を潰した原因に我田引鉄なる言葉があります
議員が採算性を無視して無理やり赤字ローカル線を地元に建設させ
その負担に耐えられず国鉄が潰れたと言うものです
現在はこれの高速道路版が行われています
昨年建設省が採算面に厳しい路線を国が7割地方が3割の負担で作る案を提示したとこ
地方の猛反対を受けあえなく頓挫しました(陰で公団も動いたようです)
理由は他の地域が負担無しで作られ自分達の所が負担するのは不公平だと言うのです。
有料道路は採算が取れなければ公団が破綻します
またいつまでも無料開放されずに高額な料金に苦しめらている利用者からは
地方のローカル高速まで負担させられてはかなわないとクレームが多く出ています
これの対策として出された今回の建設省案だったのですが結果はご承知のとおり・・
地方は財源に乏しく幹線道路も貧弱な国道が頼みの所が多く
高速道路が計画されている地方の期待は大きいものです
しかし高速道路は多額の建設費や管理費がかかり借金で傾きかけた道路公団を監督する
国は採算面を重視する方向にあります、
赤字高速道路を負担はしないが早く作れでは誰も聞く耳持ちません(公団は喜ぶけど)
元々高速道路は特別扱いされ受益者負担と称して利用者が重い負担を押し付けられ
今回の地方の反対は地方の赤字高速の為に今まで苦しめられてきた利用者が
さらに犠牲になれと言っているようなもので、いくら何でも酷すぎる話です
また高速道路の開通に伴い周辺の一般道の渋滞が緩和され
観光地への来客数が増えるなどメリットもあげられ建設費の一部を負担する理由になる筈
せっかく建設省が出した案で夢の高速道路に一歩近づく筈だったのに
これで当分完成は遠のきました・・。
何故消費税が・・。
消費税が高速道路に課金されているのはご存知ですか?
本来国が整備すべき道路を有料道路制を導入し利用者負担で
整備されているのに変だと思いませんか?
高速道路の一年間の収入は1兆8000億円その内の5%が消費税です
約900億円近くも何故国に(一部地方)に払わないといけないのでしょうか
自ら行うべき整備を押し付けた上に消費税を取るとは理解に苦しみます
有料道路制は単なる国の増収策に過ぎないのでは・・。
高速道路無料化の財源
年間1兆8000億円の料金収入があります
一年間の総走行台数が14億台、日本の総自動車保有台数が7000万台で
大雑把に計算すると年間20回通行し1台あたり1回1300円になります
年間換算で26000円負担すれば通行料の支払いはなくなります
料金所関係で年間1000億円の費用がかかっており
無料化後通行台数が増え道路の補修等に経費がかかったとしても
料金所関係で浮いた費用を充てれば良いのです
高速道路の年間管理費が3200億円ですから約30%増まで充分賄えます
財源自体は燃料税や重量税などの従来からある税に上乗せして徴収します
これって無茶な話でしょうか?
民営化後の道路
民営化後のJR路線を見ると利用者減により列車の廃止・減車・減便等
利用者にとっては著しく不便なおもいをさせられています。
実は管理人の私もその一人です。
確かに民営化直後は増便され便利になりました
駅で買える割引切符も増えました。
しかし今は不景気や利用者が車へ移行しために
JRの収入が減りコストダウンのため列車や割引切符を減らしたために
あまり利用しなくなりました。
道路は鉄道とは違い利用者が移動の為の道具(車や列車の事)を
用意するため自分の都合で利用する事が出来ますから
公団が民営化されても不便な思いをする事は無いでしょう
でも、ちょっと考えると・・?
プール制
高速道路を建設するための大事な制度で料金プール制があります。
高速道路の建設には時間がかかるため、
先に開通した区間と遅れて開通した区間では建設費が異なります
先に開通した区間は安く出来るが、遅れて開通した区間の料金が高くなるため
開通時期の違いが出て料金の不公平が発生する
これを解消するのが総ての建設費を一括して計算して
料金を算出するプール制度だったはずです。
でも最近のプール制度は黒字道路が赤字道路の穴埋めをするためのものと
摩り替えられているのが現実です。
本当、困ったものです。
赤字路線を補填するプール制ですが
際限なく補填できるものではありません。
料金プール制による内部補助の上限
借金清算
高速道路無料化及び借金清算の財源に、国債の発行を行う案が出てきていますが
誰が国債を買うのでしょうか?
以前、同様の案をある人に提案したところ、笑いながら一蹴されました(笑)
その後一蹴しておきながら盗人猛々しくも、案として公表したところ
相次いで批判を受け窮地に立っていました。
当然ですね、国の借金が増えるだけなんですから。
発行する国債は利息が高ければ買い手もつくでしょうが、それでは意味がありません。
安ければ買い手がつきません。
やはり利用者から料金を取り財源に充てるべきだと思います。
ただ、現状の料金制度では早急に元本を返済することは出来ませんから
赤字路線はこの際切り捨てて地方に委譲し管理も委ねますが、
原則的に償還元本は国や公団が引き受けます。
償還元本は残りの黒字路線で返済を行いますが、
地方に道路を委譲することにより管理費の低減にができ、
その分を償還分に回すことが出来ます。
これで黒字部分(償還できる)路線以外は
料金徴収の目的が無くなるので無料化が出来ます。
黒字部分は、また後日。
借金清算2&黒字区間の返済
私の国債発行案を一蹴した人の団体では別の著名人に便乗しているようです。
無料化の財源は同じく国債発行なのですがね(笑)
しかも国に国債を償還するさせるのですから呆れてものが言えません。
40兆円もの国債を追加発行したらどうなることか・・。
金利は高騰するし、国債のランクは間違いなく下がります
そうすると日本の対外的な信用は落ち・・悪循環ですね。
しかし国債の低金利は魅力的ですから、どうにか利用する方法は無いでしょうか?
無料化の問題点は財源です。
この先も安定してはいる財源は?通行料です。
通行料で国債の償還に当てれば十分に返済できます。
金利も半減できますし、償還期限もある程度長く出来るので
一気に金利上昇を招くほどの国債を発行する必要はなくなります。
また、国債購入者向けの特典として優遇サービスを与えます。
国債購入者向けのサービスとして金利分や償還元本を通行料に振り分ける事が出来れば
ドライバーが国債を買うことも考えられます。
あるいは黒字路線で要償還路線となる地域では期限付きの定額制を導入します
鉄道の定期券みたいなものですね。
これをETCと廃止となる料金別納制度を期限付き定額制と変更し組み合わせて運用すれば
利用者も増えるでしょう。
購入者がいれば金利を上げずに済みますから低金利を維持できますね。
私の考え方だと赤字区間と黒字区間で二段階ですが無料化されます、
有料期間も金利圧縮と赤字区間放棄による管理費低減などで半分以下になります。
燃料税や重量税などの暫定的に値上げされている部分を見直し
差額を償還費用に当てれば更に有料期間を短縮できます。
大都市では渋滞抑制や周辺環境への影響もありロードプライシングはやむを得ないですが、
環状道路の整備なども併せれば低額でも交通量抑制効果は出ると思います。
上記の考えは個人的に思っている事です